初学者は論文を書く前にまず「司法試験予備試験 論文式で合格答案を書く方法」を読むのがおすすめです
「予備校の入門講座が一通り終わったのでいざ論文を書いてみようと思ったけど全然書けない。」
「論文の設問を読んでなんとなく結論はわかるんだけど、どういう順番で文章を書いていけばいいのかさっぱりわからない。」
初学者あるあるですよね。
わたしも入門講座終了後にはりきって論文を書こうと思ったのですが全然書けなくてショックだったのを覚えています。
今ではそこそこ論文を書くことができますが、実際に論文を書けるようになるまで色々と試行錯誤しました。
片っ端から論証を暗記しようとしてみたり、過去問の模範解答などをたくさん写経してみたり…。
これらは無駄なことではなかったと思いますが、試験に合格するという観点から考えると効率が悪かったなと今では思います。
初学者の方が論文を書けるようになるためには、まずは答案の型を理解して、その型を使ってひたすら論文の過去問などの問題集を解いていくのが1番の近道だと思います。
答案の型を理解するためにおすすめなのが「司法試験予備試験 論文式で合格答案を書く方法」という本です。
こちらの本は資格スクエアの鬼頭先生の書籍です。
この本の目次は以下のとおりです。
第1章 論文式試験の点数戦略
第2章 論文勉強のよくある間違い
第3章 論文を書く前提としての必須知識
第4章 誰でも論文が書けるようになる9ステップ
第5章 上三法における答案の型
第6章 本番で評価される答案、評価されない答案
第7章 本番に向けた勉強法
もう少し詳しく本の内容が知りたいという方のために、簡単にではありますが各章についてレビューしていきます。
第1章 論文式試験の点数戦略
第1章では、論文試験とはどういった試験なのかということが書かれています。
たとえば、論文試験で書く文字数の目安や論文試験に合格するために必要な点数について書かれています。
わたしも「論文って何文字くらい書けばいいの?」と悩んだ経験があるので、この本を初学者のときに読みたかったです。
第2章 論文勉強のよくある間違い
第2章では、受験生からの論文に関するよくある質問に答える形式で論文の勉強法について解説しています。
受験生からよくある質問に答えてくれているので、この章を読めばあなたの論文に関する悩みも解決するかもしれませんね。
個人的におすすめなのは、「いつまでたっても論文が書けない」という質問に答えている部分です。
同様の悩みを抱えている方は1度読んでみることをおすすめします。
第3章 論文を書く前提としての必須知識
第3章では、論文を書くにあたって覚えておくべき(理解しておくべき)知識について解説しています。
たとえば、法律論文を書くにあたって必須となる法的三段論法や論証、答案構成について書かれています。
わたしが初学者のとき、答案構成をするのが苦手で、ほぼ答案なんじゃないかと思うくらい長い答案構成を書いたりしていました。
当時のわたしのように、答案構成のやり方がよくわからないという人には参考になると思います。
他にも、「論証って長く書いた方がいいの?それとも短く書いた方がいいの?」という悩みにも答えてくれているので初学者以外の方にも参考になるのではないでしょうか。
第4章 誰でも論文が書けるようになる9ステップ
第4章は、章のタイトルのとおりですが、誰でも論文が書けるようになる方法について解説しています。
論文が全然書けなくて苦手意識のある方は、この章に書かれている「論文は穴埋め問題に変えよ」という項目を読むと論文に対する苦手意識がやわらぐかもしれません。
第5章 上三法における答案の型
第5章では、上三法(憲法、民法、刑法)の事例問題を用いて、問題を検討するプロセスを解説しています。
憲法、民法、刑法それぞれの答案の型について書かれているので、この章を読めばどういう順番で答案を書いていけばいいのかが理解できるようになります。
問題集などの参考答案を読むときにこの答案の型に沿って読むと答案の思考過程をたどりやすくなります。
答案の型が身につくと参考答案をより理解しやすくなるので、答案の型はなるべく早い段階で習得しておいたほうがいいですよ。
第6章 本番で評価される答案、評価されない答案
第6章では、採点実感をもとに、どういう答案が評価され、またはどういう答案が評価されないのか解説しています。
論文を書き上げるのが精一杯という初学者には関係ない話だと思われるかもしれませんが、どういう答案は評価されないのか初学者のうちから知っておくのは重要です。
それを知らずに評価されない答案を書いてしまう癖がついてしまっては大変ですからね。
「こういう答案を書くと評価されないんだな」ということを頭の片隅にでもおいておけば、そのような答案を書いてしまうリスクを多少なりとも減らすことができると思います。
ですので、初学者の方は軽く読む程度でもいいので一読してみてくださいね。
第7章 本番に向けた勉強法
第7章では、本番の論文試験までにどのようにして論文の勉強をしていけばいいのかということを解説しています。
この章にも書かれていますが、論文の勉強はやはり「過去問を解くこと」ですね。
過去問に取り組む方法が書かれているので、どうやって過去問をこなしていけばいいのかわからないという方はぜひ参考にしてみてください。
以上が各章の内容についてのレビューになります。
少しでも初学者の方の参考になれば幸いです。
短答式試験のおすすめの書籍について知りたい方はこちらの記事をどうぞ→「司法試験予備試験 短答式に最速合格する方法」は初学者におすすめの書籍です - 司法試験予備試験に合格するまでの道のり
それではまた。
ブログランキングに参加しています。
この記事が「参考になった」という人は応援クリックをしていただけるとブログを書く励みになりますのでよろしくお願いいたします(^^)
↓↓↓
にほんブログ村
司法試験ランキング